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カエルの飼い方 カエルの餌

僕らが子どものころ、近くの田んぼや小川にはトノサマガエルやウシガエルまでいました。ウシガエルは一人で捕まえるのが大変で、友人たちとバケツを持って川に入り、追い込んで捕まえたものです。中学の理科の時間に解剖する大きなトノサマガエルも自分たちで捕まえていました。

カエルは本当に、そこら中にごろごろいる生き物で、まさに子どもの友達でした。カエルの側にしたら迷惑だったでしょうけど。

しかし今はウシガエルは消え、トノサマガエルさえ珍しくなってしまいました。下の写真はやっと見つけたトノサマガエル。水からなかなか上がってきません。

トノサマガエル

一番多いのはアマガエルです。下の写真は比較的多いアマガエル。カモフラージュのために色を変えているところです。

アマガエル

カエルの飼い方

カエルは底の深い水槽に蓋をして飼うとよいでしょう。ジャンプしますし、アマガエルだと吸盤でぺたぺた水槽の壁を登ってきてしまいますから。

大き目の水槽を用意し、底に土を敷きます。土は湿らせておきます。カエルは穴などに隠れることが多いので、植木鉢などを入れて隠れ場所を作り、草も植えておきます。蓋は通気性の良い網などを使います。

アマガエルなど陸上に多くいるカエルの場合、水槽に水を張る必要はありません。浅い容器に入れた水を水槽内においてやる程度で十分です。この方が水替えも楽です。

一方トノサマガエルやダルマガエルのように水の中で多くの時間をすごすかえるの場合には、土で斜面を作って池と陸とを作ってやります。

カエルは大きなものと小さなものを混ぜると共食いをします。ですからサイズの同じくらいのものを入れ、なるべく同じ種類のカエルを入れるほうが良いです。

カエルは水を飲みませんが、皮膚が湿っている必要があります。アマガエルなどの場合、時々霧吹きで湿らせてやります。

おたまじゃくしやカエルを飼う参考書をお探しの場合は、カエル(育てて、しらべる日本の生きものずかん)をお勧めします。子どもと一緒におたまじゃくしを飼ったり、観察したりするには最高の本です。

カエルの餌

カエルのエサは生きた虫などです。実際に生きた虫を集めるのは大変で、近くの水族館では外国産の小型のコオロギを繁殖させてカエルなどの小動物のえさに使っていました。トノサマガエルでもアマガエルでも餌は基本的に同じでかまいません。

一般家庭ではなかなかカエル飼育専用の生餌の調達はできませんから、毛虫、イモムシ、ハエ、クモ、ミミズ、アブラムシ、バッタなどを採ってきて与えます。くれぐれも、カエルの容器の蓋に気を付けてください。エサの虫が屋内で脱出すると悲惨なことになります。

近所で生きた虫がとれない場合は、釣具店やペットショップなどで売っているサシ、イトミミズ、ミルウォームなどを与えます。

またえさを糸に付けて目の前で揺らしてやるとカエルが飛びついてきますから、生餌が手に入らない場合には、冷凍もののミルウォームでもOK。カエルの目の前で動かす作戦は面倒ですが、この方法なら、肉などで代用することも可能です。

カエルの餌となるコオロギや飛べないショウジョウバエなどは専門店で市販されています。ネット通販で売っているところもあるようですから、「どうしてもカエルちゃんに生餌をあげたい」という方は検討ください。

なお、極端に大きさの違うカエルを同じ容器に入れておくと、共食いしてしまう可能性があります。

カエルの冬越し・冬眠

カエルは冬は土に潜って冬眠します。10月頃になったら、柔らかい土を水槽にたっぷり入れてやり、上から落ち葉をかけておきます。土や落ち葉は少し湿らせておきます。カエルは土の中に穴を掘って潜ります。

カエルが冬眠している水槽は、氷点下にならないような薄暗い場所において冬越しをさせます。うまく行けば翌春にカエルが土から出てきます。

カエルの飼育参考書

カエルの飼育参考書はこちらにまとめてあります。

 お勧めの本は、「ザ・カエル―世界のカエルの飼育がわかる本」。160種以上の世界のカエルを掲載しています。身近なカエルを飼育したい方には「カエル(育てて、しらべる日本の生きものずかん)」が人気です。日本にいるカエル43種が紹介されています。


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