生き物の飼育メニュー)>サワガニの飼育・サワガニの飼い方

サワガニの飼育・サワガニの餌

サワガニは日本で唯一淡水のみで暮らすカニです。水のきれいな山の谷川や小川に住んでいます。皆さんも夏休みのキャンプなどで山に行って川遊びをしたときに、サワガニをつかまえたことがあると思います。

サワガニは食用にもされていますから、ペットショップのほかに、食料品店などでもサワガニが販売されていることがあります。でもサワガニには寄生虫がいるので、くれぐれも生で食べようとは思わないように。

サワガニの雄と雌

サワガニのオスとメスはハサミの形やお腹の形で区別できます。左右のハサミの大きさが異なり、右のハサミが大きいのがオス。メスは左右のハサミの大きさが同じです。オスのお腹は先が尖った三角をしていますが、メスは丸い形をしています。

下の写真の左側がオスのサワガニです。はさみの大きさが異なることがわかります。それに対し、右側のサワガニはメスで、左右のハサミの大きさが変わりません。

サワガニ

サワガニの飼育

サワガニは水槽や鉢、プランターなどで飼育することができますが、陸と池を作る必要があるので、底が広めの容器がお勧めです。我が家では下の写真のように、金魚が入っていた鉢を使ってサワガニを飼育しています。ガラスやアクリルの水槽と違って横から眺めることはできませんが。

サワガニ

サワガニを多く入れるとストレスになりますから、飼育する数は少なめに。例えばオスメス一匹ずつ入れます。また同じ容器に入れるカニは同じサイズのものにします。上の容器に入っているサワガニは二匹です。

容器の底には砂や土、砂利などを入れて斜面を作り、池と陸とを作ります。サワガニは水から出ることが多いためです。上の写真では砂などが入っていませんが、おいてある石や鉢のふちなどにサワガニが登ることができます。本当は陸はなくてもサワガニは生きて行けるそうですが、サワガニが外に出ているのを見るのは楽しいので。

サワガニを飼育する池の水の深さは最低2-3センチ程度で大丈夫ですが、あまり少ないと夏に水温が上がりやすく、サワガニが死にやすくなります。深めにした方が水温が上がりにくいので良いと思います。水は水道水を使う場合は、一日おいて塩素を抜いた水を使います。

瓦のかけらや、壊れた植木鉢などを入れて、サワガニが姿を隠すことができる隠れ場所を作ってやります。また登って遊べる石や木も入れてやります。草などを植えても良いでしょう。上の写真では植木鉢の中と下に、それぞれ一匹ずつサワガニが隠れています。

サワガニの餌(えさ)

サワガニは雑食性ですから、いろいろなものを食べます。サワガニの餌は2日に1回程度与え、いろいろな種類を与える方が長生きするそうです。サワガニは意外に食べる量は少ないですから、与えすぎないように様子を見ましょう。写真に写っているエサはほとんど残されてしまいました。

サワガニの餌によいのは、ごはんつぶ、ふ、キャベツ、にぼし、イトミミズ、シラス、鰹節、パンなど。要するに特別な餌は必要ないということですね。その他に市販されているカニやザリガニ用の餌もよいようです。

我が家のサワガニはあまり煮干は好きではないようで、ご飯粒ばかり食べています。調べた本には「いろいろ食べさせるように」と書いてありましたが、偏食家です。

サワガニの餌は水の中に入っているので腐りやすいですから、食べ残しはすぐ片付けます。餌が散らかったりしないように、小さな皿にでも入れてサワガニの容器に入れてやると良いでしょう。

サワガニの繁殖

交尾期間は4~7月だそうです。我が家ではまだ観察できていませんが、6月に川遊びに行ったらコガニがとれました。サワガニのメスが卵を産み、1ヶ月くらいすると子どものカニが出てきます。コガニは親とは別の容器に入れて育てます。

サワガニのコガニの飼育方法は、親ガニと同じです。

水槽の中のサワガニ

サワガニ飼育の温度管理

サワガニの容器の置き場所にも注意が必要です。サワガニは水温が上がるとすぐ死にますから、直射日光の当たらない、風通しの良い涼しいところにおきます。

夏の暑い時期には屋内に入れて、水をこまめに冷たいものに換えてやるのが良いようです。我が家では陽の当らない北側において置けばよいだろうと思って、家の外に出していたら、真夏日がしばらく続いた時にゆでガニになって全滅してしまいました。死ぬ時はあっけないです。

具体的に何度が限度かはわかりませんが、水温28℃くらいが目安のようですから、真夏日の屋外では一発でアウト!ですね。夏場はできれば室内のエアコンが効いた部屋に置きましょう。一度茹でガニを作ってしまってからは、我が家ではエアコンのある部屋でも暑い日には、水槽に氷を少し放り込んで水を冷やしていました。

サワガニの水替え

サワガニは奇麗な沢に住んでいます。汚れた水は苦手ですから、水が汚れたらすぐに取り替えてやります。水は一度に全部取り替えても大丈夫のようです。ただし、水道水を使う場合には汲み置きして塩素を抜くことをお忘れなく。

サワガニが泡を吹いている時は水が汚れたり、酸素が不足している時です。新しい水に取り替えてやります。

サワガニ飼育の注意

サワガニが脱皮した時には体が柔らなくなっているので、手を触れないようにします。また脱皮した時は共食いをされやすいので、水槽の中のサワガニの数は少なめにします。

サワガニは、かなりの斜面でも登りますし、コードをつかんで登ることもできるので注意しましょう。水に酸素を送る装置や浄化装置を水槽に取り付けた場合、コードをよじ登って水槽から脱出することがあるそうです。

サワガニの冬眠

サワガニの活動時期は春から秋まで、冬は冬眠します。うまく秋までサワガニを生かしておくことができたら、容器の中に土を入れてやり、凍らない場所に静かにおいておきます。サワガニは土に穴を掘ってもぐり、冬眠します。土が入れられなかったら石などで隠れ場所を多く作ってやれば、その下で冬眠するようです。


昆虫

魚・カニなど

爬虫類・両生類

リンク

お勧めの本「本を読む」サイトへ)

Copyright© 生き物の飼い方. All rights reserved.